…Ⅳ…

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ドキドキ―…っ ど、どしよう…ッ! めっちゃくちゃ緊張する……、!! だ、だって亮ちゃんがッ… 僕の隣でセーラー服脱いでんもんっ! 日に焼けた肌から色気出しとるし お腹6つに割れとるし… 腰なんてキュッて細い! ……こんなん着替えられへんよっ…。 黄「…忠、何してん。はよ着替えーや」 なんて言われても…、 ……………………無理やもん。 緑「……亮ちゃんが終わったら着替える」 黄「あぁ?何でやねん。意味分からへん」 緑「…意味わからんで…ええもん…、」 黄「お前アホか。理由は?」 緑「……アカンの…」 黄「理由を聞いてんねん。何で?」 そんな怒られても言われへんものは言われへん…。 ……僕がめっちゃデブやってこと…ッ。 亮ちゃんの鋭い視線に怖じ気づいて 思わず目を逸らしてもうたけど なんとか声を振り絞って言葉を出した。 緑「…ぁ、のッ…僕…あの…   んと…っ、その…で、でぶやから…」 黄「はぁ?」 緑「やから!でぶやから亮ちゃんの前では  着替えられへんのっ、…!!」 …なのに亮ちゃんにはいまいち伝わってなくて、僕は二度も言うことになったんやけど… 亮ちゃんの顔ぽかーんてなってる…。 でも僕の顔から足までを何回も見てきて… …もう、っめっちゃ恥ずかしい…ッ。 絶対紅くなってるであろう自分の顔をカーディガンで隠しながら、ナース服の裾を引っ張って背中を向けてみた。 緑「…み、んといて…よッ…」 これなら、もう分かるやろ? 僕は自分に自信ももてへんし 亮ちゃんに甘えることもできへん…。 そんな可愛げもない恋人やねん…。 …僕のこと太ってるって思った…? やっぱ彼女にふさわしくないって呆れた? …ねぇ、亮ちゃん…。 緑「…ごめ、」 黄「ゴメン。忠、ゴメン…。   俺もう我慢出来へん…」 緑「え??―…ぇ、ちょ、やッ…っ!」 だから沈黙に耐えきれなくて謝ろうと口を開いた瞬間…、後ろから強く抱きしめられて…ヤスと同じように太ももを手で弄られた。 でもその手はヤスよりも熱い…。 緑「りょおちゃんッ!やだ…っ、なに…ッ」 黄「…忠義、めっちゃシたい」 そして耳元で囁かれた声もヒドく甘く まるで麻薬みたいだった。  
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