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緑「りょぉ、ちゃっ…」
黄「…まだ、アカン?」
そんな熱の籠もった声で「アカン?」なんて聞かれても…
ダメなんて言えへんよ…。
けど僕には服を脱ぐ勇気もなくて…
緑「…僕…ほんまはずかしいッ…」
せめてやんわりと言えた否定は
意味をなすんかな…?
いくらアホな僕にでも亮ちゃんの言葉の意味をちゃんと理解しとる。
こんな僕の体を見た上で、シたいって言うてくれたことは…今まで一番嬉しいかもしれへん。
…けど、
服脱いだ僕の体は…亮ちゃんには受け入れてもらえへんと思うんや…。
だって亮ちゃんは完璧主義者やから
「肉付いとる体は有り得へん」って言うてたし…
それに僕のっぽなのにお肉も付いとるって……めちゃめちゃええとこないやんか…。
だから尚更…亮ちゃんに申し訳なくて…
緑「…亮ちゃん…?
僕ダイエットして…めっちゃやせるか ら…、やから…ッ、それまで…待って ほしいんよ…」
何とかちゃんと自分の思いを伝えた時には亮ちゃんの手も止まっていた。
でも、亮ちゃんに捨てられたらどうしよう…って泣きそうになって…
こんな僕に呆れたら、って考えたら
止められた手の動きにさえ不安を感じて
僕は、自分の体を抱きしめてくれる亮ちゃんの腕にしがみついた。
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