…Ⅳ…

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黄「忠義…どーしたん?」 そんな正当な疑問を言葉にしてきた亮ちゃんに僕は小さく答えた。 緑「…だって…、りょうちゃんのこと…    好、きなんやもん…」 好きだから、頑張りたい 好きだから、知ってほしい 僕ってほんまわがままやね…。 今日いちにちでいっぱい亮ちゃんのこと振り回してもうた… でも。これが僕の応え。 黄「…ほな、触ってええの?」 緑「…………ぉんッ、」 黄「…忠義、俺今すんげー嬉しいわ…」 ぎゅっ、て強く抱きしめられて… でも、さっきとは比べられないほどあったかい。 緑「…りょーちゃんすき、」 黄「知っとる。…俺も好きやで」 緑「……し、し、…しっとるよ…?」 黄「疑問系なんや」 鼻で少し笑って また強く抱きしめてくれた。 『めっちゃ幸せやぁ…』 なんて亮ちゃんにすがりついて浮かれる 僕。 …けど、そんな甘い空気はちょっとしたらすぐに消えた。 黄「忠義?」 僕の耳元で囁きながら軽く耳たぶを甘噛みして、ゆるく舐めはじめる亮ちゃんの舌。 熱さや音や濡れた感覚に 体が勝手にびくびく反応する。 黄「…気持ちい?」 そんな言葉さえ、僕の体を操る材料にしかならない。 緑「…は、ぁ…っ」 だから無意識だった。 黄「…お前腰揺れとるよ?」 …そんなことない!、って心は反論するのに耳だけを舌で刺激されて 体の力かなり吸いとられた僕には 亮ちゃんの体を押して対抗するしか術がない。 …でも、そんなものの意味はなく… 黄「忠義のココ勃ってきた…」 って亮ちゃんに、裾の中に手入れられて 下着越しにそこを握られたら 緑「やッ、ん…!」 もちろん反応してしまった。 …やって僕も男の子やもん…。  
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