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黄「忠ー!今日俺んち来るやろ?」
緑「…行ってもええの?」
黄「いつも来てるやん!やっぱ一緒に住む か!同棲同棲ー、」
緑「ちょ!りょ、亮ちゃんシぃーっ!」
青「…お前等黙れや。はよ消えろ」
緑「…グスン…やから、シぃーって言うたの にぃ…」
日が少し傾き、学生なら大好きな放課後という名のお仕事終わり。
勉強してご飯食べて授業中ねて…
そんなお仕事を今日も終えた僕は
毎日一緒に帰ってる亮ちゃんにお家へご招待してもらった。
とはいっても…
1週間のうち4日間くらいは亮ちゃんのお家。
だって亮ちゃんパパと亮ちゃんママはお仕事して平日は終わらんし…
休日もいっつもおらんかも…?
で妹さんもおるみたいやけど会うたことない。
やからほとんど毎日亮ちゃんと一緒なんや!
けど、やっぱ空気とか会話になれへんから『行ってもええの?』が口癖。
そんな僕に亮ちゃんはいっつも『一緒に住もーや』って言うてくれる。
…だから、いくら亮ちゃんが変態でも
僕にとってすごく大切なひと。
……ヤスには何度も怒られてまうから
なるべくノロケないんやけどね?
やってヤスも大切な友達やから
嫌われたくないもん!
緑「ヤスー…怒っとる?」
頬杖つきながら無表情でイスに座ってるヤスに一応聞いてみたら…
青「『亮ちゃんの忠犬』は、はよ帰り」
それにホラ。僕よりアイツの方が怒ってんで?
って付け足して亮ちゃんをアゴで指す。
だからこれ以上、ヤスも亮ちゃんも怒らせたくないから…ゆっくり亮ちゃんの左手を握った。
緑「…僕…亮ちゃんの忠犬やからね?」
『この首輪ほんまはイヤやないよ。
やから亮ちゃんだけやで』
っていう裏返し。
最近、僕は『亮ちゃんの忠犬』て皆に呼ばれてるくらいやから
亮ちゃんも嫉妬してへんと思ってたのに…。
……ヤスもあかんのかな…。
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