恋の唄

…Ⅰ…

ヤスは僕が今めっちゃ気にしてる身長について聞いてきて…

最後には『亮に捨てられたね。』って！！

僕がどんだけ身長のこと気にしてるのかヤスは知ってるはずなのに…、

『たっちょんは身長高くて羨ましい！』

『身長分けてー』

『やっぱ図体デカいと男前やぁ！』

『亮より男らしいんちゃう？』

『自分よりデカい彼女とか無いわー』

とかとかとかとかとか……、とか。

僕だって身長高なりたくないんや！！

けどいくら努力したって伸び続ける手足…。

目線は上がり続け、彼氏さんの亮ちゃんよりも高い景色をいつも見てる。

…そりゃあ…僕も嫌やもん。

亮ちゃんよりちっちゃなって可愛くなりたいもん。

けどいっぱい努力したって止まらないんやもん…。

例えばお酒がぶ飲みしたり…

…僕は罪人です。

例えば偏食してみたり…

…やから…ぷーさんなった……。

例えば睡眠時間減らしたり…

…３日目で諦めた。

その他色んな事に挑戦したけど
なんの成果もなく僕は縦に長くなるばかり…。

亮ちゃんが段々と上目遣いで僕を見てくる日常に…、ちょっと切なくなった。

もし僕がヤスみたいにちっこくて可愛くて明るかったら…

照れ屋な人気者の亮ちゃんにはぴったりだったんやろーね…？

僕はとりあえず自分の身長とお肉に悲しくなってます。

ほな次は身長やなくてお肉を削ること考えた方がええかな…。