…Ⅰ…

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僕のお腹はすっごく柔らかくて ぷーさんに似てる。 ぽよ、って。 ぽよってしてる。 でも勿論亮ちゃんには見せられへんし 誰にもさらせへん…。 だから体育の時とかは部屋のすみっこで 周りが見てへんかキョロキョロ確認した後にワイシャツ脱いだりしてるもん。 もしヤスにでも見つかったら絶対デブやってイジメられる…。 だからやっぱダイエットや!! ヤスみたいに腹筋作ったんねん! カッコ良くなったるもん! ……それに、もし痩せて細くなったら… 亮ちゃんに……抱いてほーしな……。 ……な、ななな何言うてんの僕、!!! そんな大人な事はダメや! 亮ちゃんとは健全にお付き合いせなアカンやろ? …それにこんな僕のことなんて ほんまは好きちゃうやろな…。 こんな僕のことなんて…。 ほら、付き合ってるっていうのもホンマは僕の勘違いかも…! あん時の亮ちゃんはちょっと間違っちゃっただけで… 僕のこと好きなんて… 黄「忠?シカトすんなや。」 緑「はわっ!な、なにッ?!」 黄「俺話し掛けてたんやけど…」 緑「あ!え、っと…ごめんなさい…」 黄「…アホ。心配させんな」 僕がずっと思い込んでる最中に、いつの間にかクラスに帰ってきていた亮ちゃんは話しかけてくれてたみたい。 僕のアホ…! 無視するなんてええ度胸すぎやろ! ヘタレのくせして! …とか自虐的になってたら 僕の右手は、目の前の仏頂面さんの左手と繋がれて… 黄「…帰んで。」 ちょっと速めに動き出した歩幅に 僕は前のめりになりながら着いていった。 …亮ちゃんの手…めっちゃあったかい。 僕は繋がれた手に少し力を込めた。 君は繋いだ手を少し引っ張った。 周りの目も気にならないくらい 君の背中しか見れなかった帰り道。 君はずっと手を握りしめてくれていた―…。 ―続―
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