幻想人

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私は蓮子に引っ張られるがままに歩く 先程の結界の隙間に入った時、一瞬光が発したかと思うと、風景が変わっていて、周りは暗いなにかで覆われている 蓮子にも見えているのだろうか 先程からずっとキョロキョロしている 「ねぇメリー、一向に森の風景から変わる気配がしないのだけれど・・・」 そんな事はなかった 少し期待してしまった 「既に結界の中だわ、私には今周りが暗くてよく見えないのよ」 今は蓮子が現実を見ていて、私が幻想をみている(と思う) 本当に幻想郷に向かっているのだろうか、少し疑問に思う ふと前に目をやる 蓮子は私の見ている風景を知らずにぐんぐんすすむ 正直暗闇しか見えない私は少し不安である 進めば進むほど暗くなっていく気がする そして私は、怖くて立ち止まってしまう 「・・・メリー?」 「・・・ごめん、何でもないわ」 私には何も見えないが勘のままに歩く すると、急に何かに足を取られる 力を入れ抜き出そうとするが、ぬけなくて、力を入れ直そうとし、もう片方の足を上げようとすると、地面から離れなかった そして両足を見て今頃異常事態に気付いた
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