10人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
私は蓮子に引っ張られるがままに歩く
先程の結界の隙間に入った時、一瞬光が発したかと思うと、風景が変わっていて、周りは暗いなにかで覆われている
蓮子にも見えているのだろうか
先程からずっとキョロキョロしている
「ねぇメリー、一向に森の風景から変わる気配がしないのだけれど・・・」
そんな事はなかった 少し期待してしまった
「既に結界の中だわ、私には今周りが暗くてよく見えないのよ」
今は蓮子が現実を見ていて、私が幻想をみている(と思う)
本当に幻想郷に向かっているのだろうか、少し疑問に思う
ふと前に目をやる
蓮子は私の見ている風景を知らずにぐんぐんすすむ
正直暗闇しか見えない私は少し不安である
進めば進むほど暗くなっていく気がする
そして私は、怖くて立ち止まってしまう
「・・・メリー?」
「・・・ごめん、何でもないわ」
私には何も見えないが勘のままに歩く
すると、急に何かに足を取られる
力を入れ抜き出そうとするが、ぬけなくて、力を入れ直そうとし、もう片方の足を上げようとすると、地面から離れなかった
そして両足を見て今頃異常事態に気付いた
最初のコメントを投稿しよう!