秘封倶楽部

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マエリベリー・ハーンは夢を見た それは夢の中で現実をみてるような、また、現実で夢を見てるような感覚だった 意識がはっきりとせず、ふわふわと浮いている感じがする しかし、見るものは現実味があり、夢じゃないのか、と疑う 「最近、隙間妖怪を見ないね~」 小さな鬼が酒を飲みながら言う 瓢箪を片手で掴み、縁側で寝転びながら 「そういえば、見ないわね」 紅白の服を来た黒髪の巫女が言う 庭を箒で掃いて、暇そうに欠伸をしながら ・・・巫女がいるということは、ここは神社らしい しかし、夢だからだろうか 視界がはっきりとせず、神社なのかどうかがわからない しかし、音だけははっきりと聞こえた 遠くからとてつもない爆音がして 「ッ!!!霊夢!!」 鬼は自分が作り出した分身を跳ね退け、飛び起きる 「何!?この爆発は!!」 巫女の発言と同時に私の意識が遠退く そしてこれが夢だったんだということと、夢から醒めるのだろうということが認識できた そして視界が暗転し、私は夢から醒めた
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