秘封倶楽部

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「・・・・」 私は目が醒め、夜の様に暗い天井を見上げていた いや、夜中なんだけれど 寝起きで少しだるい体を起こして周りを見る 隣にはパートナーの宇佐見 蓮子が寝ていて、部屋には適当に脱ぎ散らかされた服があった あまり見たいものではない・・・ 時計に目をやる。が、暗い為針を認識することができない 仕方なく隣にいた蓮子の頭を撫でることにした 「蓮子・・・」 私は蓮子の頭を優しく撫でる 「ん・・・・うん?」 あ、起きた 「あ、起こしちゃった?」 「どうしたのメリー。まだこんな暗いのに」 蓮子は目を擦りながら言う 「えーっと・・・まぁ・・・」 私が言葉に詰まっていると、蓮子は窓を向き星を見た 「午前零三時三十五分二十四秒五二・・・まだ起きるには9時間早いわよ」 「なんで12時基準なの!?」 時計を見てもないのに時間が解るのは、彼女の能力である 星を見れば今の時間がわかり、月を見れば今居る場所がわかるという その能力を持っているのに、何故かよく遅刻する 何の為の能力なのだろうか
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