10人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
夜中の4時
まだ日も上がってなくて、周りが暗い
だが、こんな時間だからこそ、非科学的な物、つまり幻想的な物が見れる
蓮子はそんな事を言いながら歩いていく
「メリー!遅いわよ!!」
蓮子はまるで子供のように走りながらはしゃいでいる
「夜中なのに元気ねぇ」
私は蓮子のはしゃぐ姿に呆れながら言う
「何言ってるのよ。今は秘封倶楽部の時間でしょ?早く行かないと終わっちゃうのよ。」
たしかに。
後二時間程すれば日が昇り、秘封倶楽部の時間が終わってしまう
仕方なく蓮子と一緒に走る事にした
「じゃああの山まで走ろうか」
適当に目についた山を指差す
「あの山?古い神社がある山に?」
「古い神社?」
山の方を向き、目を凝らす
その途端、木と木の間に大きな結界の隙間が見えた気がした
「目を凝らしてもここからじゃ何もみえないわよ」
「・・・・」
「・・・メリー?どうしたの?」
「何でもないわ。行きましょう!」
蓮子を置いて先に走る
「あ!メリー!!ちょっと待って!!」
蓮子は私を追うようにして走る
最初のコメントを投稿しよう!