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「ねぇ・・・これって・・・・」
私は目の前に起きている事象が、夢じゃないのかと疑う
「・・・・えいっ!」
蓮子は私の頬を軽く摘む
いや、軽くじゃない、凄い力で掴んでいる
「痛い痛い痛い!」
「・・・夢じゃない・・・?」
「自分自信で痛みを感じなきゃ夢じゃないかわからないわよ・・・」
私は頬を摩りながら言う
蓮子は両手を顔の横にやり、思いっきり自分の頬を叩いた
パチンと
「っ!・・・」
一瞬顔が痛みにより歪むが、すぐに笑顔になる
端からみれば自虐的行為、マゾだ
「メリー!」
蓮子は私の手を掴む
「ついに、ついに幻想郷に行けるわ!!私達秘封倶楽部の不思議探しは無駄じゃなかったのね!!」
だけど一つ疑問がある
ここには元々何も無かったはず
なのに今はとてつもなく大きな結界の隙間が出来ている
私はこれが向こうの世界で異変が起きているようにしか思えない
こう思考回路を巡らしていると、蓮子が手を掴んできた
「さぁメリー!!行くわよ!!」
蓮子は私の手を無理矢理引っ張る
「あ・・・ちょっと・・・」
急だったので足が追い付かず、こけそうになる
私はこの事を後で考える事にした
異変より、まずは探索だ
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