1st Wing

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「ん…」 辺りを見渡す。 俺んちじゃない。 …あぁ、そっか。 「隼人…?もう起きたの…?」 「悪い。起こした?」 「ううん」 夕方こいつん家に来て、そのまま寝たんだ。 時間は夜10時。 さすがに帰るか。 「俺帰るわ」 「うん、じゃあまたね」 ブレザーを羽織り、部屋を出た。 野々宮隼人、高校二年生。 周りからはよく遊び人って言われる。 実際、その通りだし、女なんかとっかえひっかえだし。 成績はそれなりにいい方だし、運動も大体ならできる。 だから、それなりにはモテるし、女には困らない。
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