序章:山

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ドクターハガとの戦いから3週間、ヒロは手紙をまだ読めずにいた。 「あ~、いったいなんなんだ、この手紙は?」 「ヒロー、元帥が呼んでるよー。」 アイが部屋に入ってきた。 「ん?また?」 「うん。皆だって。」 「う~、最近呼びだしが多いな。」 ヒロは起き上がりアイと共に元帥の部屋に行った。 「失礼します。」 「失礼します。」 部屋に入るとシュウ、マホ、カオリ、アキラがもうそこにいた。 「元帥、今度はなんですか?」 「ヒロ、あの手紙は読めたか?」 「いえ、まだ読めません。」 「ふむ、もうそろそろだと思ったが・・・。」 そのとき、ヒロのポケットが暖かくなった。中のものを出してみると例の手紙が光り、文字が現れ始めた。 「あ、文字が・・・。」 「ちょうどだったようじゃな。読んでみなさい。」 「えっと、『龍族の子等よ、試練の時だ。同封の地図の場所まできたれ。』・・・です。」 元帥は笑っている。 「ふふふ、ヒロよ、その場所に行け。きっとお前を高めてくれる。」 「は、はあ・・・。」 「さて、他の5人を呼んだのは、ヒロとその場所に行ってくれるか聞きたかったんじゃ。勿論強制はしない。しかし、そこに行けばさらなる高みへ行けるぞ。」
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