序章:山

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「僕は行く!もっと力をつけたい!」 シュウが言った。 「あたしも行きます。」 「あたしも!」 「わ、私も。」 アイ、カオリ、マホが順に言った。 「お、オイラも行くよぉ。」 アキラも言った。 「なら全員じゃな。ジローに頼んで近くまで送らせよう。出発は明日でいいか?」 『はい!』 6人が異口同音に答えた。 「では各々部屋に戻り出発の準備をするのじゃな。」 元帥が顎を撫でながら言った。ヒロ達は元帥の部屋を出て自室に戻った。 「なぁ、何持っていけばいいんだぁ?」 「さあ?着替とか、そんなもんじゃないか?」 「そうかぁ。」 ヒロは2人の会話をよそにベットに置いてある黒い卵をみていた。ヒロの精獣の卵で、これだけがまだ孵らない。 「・・・これ、持っていってみるか・・・。」 ヒロは卵をリュックに積めた。 「よし、これで完了。」 「しかし、どこに行くんだ?」 「えっとね、どこかの山みたいだね。」 ヒロは地図を見て言った。 「山ねぇ。」 「山・・・。」 「めんどいな。」 次の日、駐車場にて・・・ 「よし、全員乗ったな?」 「乗ったよ。」 「じゃあ、出発するぞ!」 ジローの愛車、ジロウ号Ⅱは走り出した。
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