天然記念物

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「ん?もうこんなに濡らして……」 ぬるりとする液を指ですくい、ルビーに見せてやると、トマトも顔負けなくらい真っ赤になった。 「だ、だって……ヴルーが……」 「僕がどうしたの?」 「ヴルーが触ると……感じちゃうんだもん……」 ああくそ。可愛いじゃないか。 彼女の中にすぐに潜り込んで、その温もりを肌で感じたいと思ったが。まだ我慢しなければ。 今日は彼女を虐めるって決めたんだ。僕が僕自身を虐めている気になるが。 「嬉しいことを言ってくれるね」 下着の中に手を潜り込ませ、指をぬぷりと入れると、彼女は嬌声をあげた。 指を何本か入れ、中でバラバラに動かす度に彼女は綺麗な声で鳴いてくれる。 ああ、僕は今、彼女を狂わせている。 彼女を鳴かせているのは、彼女を鳴かせることができるのは、僕だけだ。 「……ルー、もう……」 「ん?どうしたの?」 「ふぁっ……あの……ね……やぁぁっ……欲し……いの……」 「何が欲しいのかな?」 当たり前だが、分かっている。 けれど、ここで普通に進ませてしまっては面白くない。 「うっ……」 「ちゃんと言ってくれないと、分かんないよ?」
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