1 flow

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ふと気がつくと、私は、ベランダに立っていた。 パソコンを見ていた筈なんだけど…どうなってるの…? 少し混乱しながら、振り返る。 …うん…私の部屋へ続く窓があるにはあるんだけど…雰囲気が明らかに違う。 全体的に、古くて暗くて、廃墟なイメージ。 成る程、どうやら私は、夢を見ているらしい。 夢にしては、随分とリアルではあるけど。 …という事は、また寝落ちしたという事かな。 そろそろこの癖、無くさないと…。 そんな事を思いつつ、窓を開けて、部屋の中へ。 大して変わってなかったから、ちょっと安心。 ベッドに本棚、テレビにお気に入りの猫のクッション、そしてパソコン。 無いのは、shinsokunekoの入ったファミコンぐらいか。 変な世界が広がってるのかと思ったけど、大した事ないのね、私の夢は…。 そう思いながら、ふぅ…とため息をついて、ベッドに座る。 ブゥン …この音は…パソコンが起動した音…。 私1人の筈なのに、勝手に起動する辺りも、なんともご都合主義で夢っぽい。 立ち上がって、画面を覗く。 パソコンの画面は真っ白で、良く見ると、小さな赤い文字が並んでいた。 …要約すると、 1:エフェクトと言う道具のようなモノを全て集める事。 2:夢から覚める際は、頬を抓る事。 これだけ。 随分と、単純で簡単そうに見えてしまうのは、きっと私だけじゃ無いわね。
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