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総隊長「これより、新隊十四番隊隊長新任の儀を執り行う」
一番隊隊長及び護廷十三隊総隊長、山本元柳斎重國が厳かに言う。
総隊長「護廷隊は十三隊から十四隊へ組織数を増やし、本日より任務にあたってもらう。
なお、副隊長以下の主要席官の任命は、新十四番隊隊長に委任する。
それではこれより新任の儀に移る」
任官証をのせた台が総隊長の横にある。総隊長は任官証を読み上げる。
総隊長「十番隊第三席中桐奏海を隊長に任命する」
総隊長の正面に片膝をつく死神。
総隊長「十四番隊隊長、中桐奏海」
奏海「はい」
子供を思わせる高く凛とした声と華奢な身体。
足を踏み出すと同時に高い位置に括られた長い茶色の髪が揺れる。
総隊長をまっすぐ見つめる瞳は澄んだ碧水の色。しかし角度によっては金色に見える不思議な瞳だ。
そんな女性死神に任官証と、白く真新しい隊首羽織が差し出された。
彼女は隊首羽織を受け取ると、ふと後ろを振り向いた。
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