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「……ハンカチって……アレ、何か私忘れているような……?」
「うぅ~ん……」
隣から聞こえてきた唸り声に組んでいた腕を解いて愛を振り向く清美。
「私やっぱり決めた……」
愛は言った。
「帰ったら……絶対世界各国の電車をこの手で壊してやるわ……!」
「お姉ちゃん、物騒な事言うのは止めて」
呆れ顔で愛を見据える清美。
「何よ~……言わせるだけ言わせて頂戴よ~。
言うだけならタダなんだからさ~」
「お姉ちゃんの言葉は冗談でも実現しそうで怖いのよ」
解る解る……。
心の中でそう呟きながら二度ほど頷く翔太。
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