01.ハンカチを届けよう

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「そ、その事は神前翔太の前では言わないで欲しいですの」 「どうして? 夜電気付けたままじゃないと寝れないなんてカワイイじゃ――」 「わ―――――っ!!!」 再び叫び声を上げる楓。 「だ、だから沙希――」 「だから楓ちゃん、五月蠅い」 「あっ、す、済みませんですの」 「そうだぞー西園寺さん」と翔太はニヤニヤと楓を見据えて言う。 「さっき西園寺さん俺に言ったばかりだろ~? 新幹線の中では静かにしてないと駄目――」 「黙りなさい神前翔太」 「ええっ!?」 愕然とした表情で驚愕の声を上げる翔太。
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