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「……それで、あの」
翔太は呆れ顔で清美の隣に座っている“その人”を見て言った。
「藍沢先輩は……えっと、大丈夫なんですかね?」
「……なーに言ってるのよ神前君は~……」
清美の隣でハンカチを顔に被ってリクライニングシートを倒している愛は言う。
「決まってるじゃない……大丈夫なわけないでしょ」
「ああ……やっぱそうですよね」
苦笑と共に納得の声を漏らす翔太。
例によって乗り物酔いになっている愛なのであった。
「……ん?」
そんな愛の隣で――。
腕組みをして何やら考え始める清美。
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