夕刻の唄

9/17
前へ
/17ページ
次へ
女の子は動きを止めて気持ち悪そうに僕を見た。 男の子が女の子に微笑む。 そして手を離し僕に近づき僕を抱き上げた。 「幸せだよ。俺は今、頭悩ましながらも、とっても幸せなんだよ」 そう言って僕の頭をくしゃくしゃっと撫でた。 男の子の目線と顔は女の子を向く。 「分かるだろ?」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加