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「ジャック、どーしたの?」
「見ろガス、ルシファーだ…!」
そこには気持ちよさそうに眠っているルシファーがいた。
ジャックは良い機会だとガスに真剣な眼差しを向けて話し出す。
「ガス、これは絶対に忘れちゃいけないことだからな」
「う、うん…」
「ルシファーは凶暴でひねくれたズル賢い野郎だ…だからあいつだけには気を付けてくれ」
「わかったよ」
ジャックは忍び足でその場から逃げようとする。
だが、やはりこういう時に限って災難は起きるようで……
「っ!?」
ガスが小さなビーズに足を乗せてしまい、足を滑らせ前にふっ飛んで行く。
着地した場所はルシファーの背中だった。
ルシファーは飛び起きて背中に乗っているガスを振り落とそうとしている。
「ガス、今助けるから手を離すなよ!?」
ジャックは床に置いてあった裁縫道具から針を取りだしてルシファーに向かって行った。
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