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バイト先 隻影大学病院
加藤は、ここで掃除のバイトをしている。時給700と、それなりに良いところだ。
「加藤君、階段の掃除お願いします~」
その道10年のベテランである佐々木満子さん(52)だ。様々なところで、井戸端会議を繰り広げる有名な人である。
「了解で~す」
階段、俗に言う中央階段の掃除に向かった。その道中の事だった。擬音であらわすなら、ドンと言う音だろう。そのドンと言う音が聞こえたら、加藤の目線は天井を見ていた。
「す、すまない。大丈夫かい?立てるかな?頭くらくらしてたりしないかい?」
「いつつつ・・・大丈夫です。あれ?見かけない顔ですね」
加藤がぶつかった男は、顔立ちも良く、優しさを見せる目をしているが、どこか黒い雰囲気を出している男だった。
「ああ、先週から研究員として在籍している桐山高弘です。君はバイトの子かな?」
「はい、青葉大学三回生の加藤孝治です。以後お見知りおきを」
加藤は社交辞令並みの礼をして、階段の掃除に向かった。
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