第一章

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加藤、佐々木視点 大学 歴史学研究室内 「幸崎教授~、今週のレポートです」 「ちょっと待っててくれんか?私も論文を書いているところでな。書き終わったら読む」 幸崎教授が久しぶりに論文を書いているところを見て、佐々木が尋ねた 「何の論文を書いてるんですか?」 「西洋歴史だよ。神々の戦争と呼ばれていたラグナロクの話を考え直したら新しい事が見つかってな。書いているんだ」 「新しい事?何ですか?それ」 「昨日、加藤君が話したオモイカネが、ラグナロクに参加していたという話があったんだ」 初耳であろう。オモイカネは日本の神である。西洋の歴史に出てくるはずがないはずであるから、もし提唱されれば、世界の大発見である 「ただ、あくまでも伝承だからね。一応論文にしておくだけさ。気にしないでくれたまえ」
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