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何やってんだか……
そう思ったのには訳がある。
今まで至って普通の都内の共学校に通っていた僕は、何故だか突然転校をさせられてしまった。
それだけでも頭痛いのに、今目の前で行われている事に更には頭痛を悪化させられていた。
「なにぉぉ!!?」
「だから、馬鹿だって言ってるんじゃん!!」
云々の言い争いが繰り広げられている。
場所は食堂。
しかも僕はそのやり取りをしている間を通らなければ食券が買いに行けない。と言うか、券売機の前で言い争うな!
明らかに皆が迷惑している。
「あの2人、いつもあぁなんだ。目が合えば喧嘩してる。」
「…そう……なんだ。」
僕に教えてくれたのはクラスで唯一話し掛けてくれた友達第一号の下沢健人(シモサワ ケント)。
凄く爽やかなイケメンで、身長は僕より若干高いから170ちょいといったところかな。
誰も話し掛けてくれない中、ニコニコと僕に話し掛けてくれたところを見ると世話好きな性格なのかも。
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