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「あああ……うああああああああああ!!!!」
女の体を弄っていた男は仲間の惨状を見て路地から逃げ出そうとしたが……2歩目を踏み出した所で男の頭はザクロのように飛び散った。
「……」
男の血が顔にかかったが、女は気にする様子もなく空を見上げた。
「―――!!!!!!」
彼女の見上げた空には翼をはためかせたガーゴイルのような生物が雄叫びを上げ、女にも襲いかかろうと急降下を始めた瞬間だった。
「メフィスト」
女がそう呟いた瞬間にガーゴイルの爪が女のマントを切り裂いた。
「?」
しかし、ガーゴイルの爪には女の血が付いていなかった。
「あなたは狩る側ではない」
ガーゴイルが後ろからの声に振り向いた時には、翼が切り落とされていた。
「!!!!」
女はドレスのような服装だ、手には2本の剣が握られている。
「あなたはけして狩る側になる側になる事はない……なぜなら」
女は流れるような動きでガーゴイルの攻撃を回避するとともに、敵の胸の部分を十字に切り裂き、右手の剣を地面に落とし右脇腹にぶら下げていた何かを握った拳を傷口にねじ込んだ。
「―――!!!!」
ガーゴイルは雄叫びを上げ、女を蹴り飛ばした。
「……」
女は声も上げずに吹き飛びコンクリートの壁に激突したが、女は呻き声も上げない。
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