深紅ノ女

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「―――――!!!!」 ガーゴイルの胸の傷がふさがり、雄叫びを上げた。 「……もう一度言う」 吹き飛ばされた女は幽霊のように立ち上がり、耳にかけていたのか顎あたりまでの長さの深紅の前髪が、顔にかかり碧色の左目だけがガーゴイルを見つめている。 「――――!!!!」 ガーゴイルはまた雄叫びを上げ女の方に突っ込んで来た。 「あなたは狩る側ではない……なぜなら」 その呟いた女が左手に持っていた剣を投擲し、剣はガーゴイルの胸を貫いたその瞬間…… 「!!!!」 ガーゴイルは内部から爆発し、ガーゴイルの内臓が至る所に飛び散り、女の体にも降り注ぐが気にした様子もなく呟く。 「なぜなら……私はあなたの天敵だから」 女はそう呟いた時に、眼帯で隠されているはずの右目が一瞬赤黒く光った。
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