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「何か用? ピュア」
「それは前の名前だよぉ~今はアリスだよユリ」
「それは前の前の前と同じ……それに私は今ユリじゃなくてサク」
そう会話しながらサクは左目を隠していた手を避けると、そこには無邪気な笑顔を浮かべた高校生ぐらいの女が場にそぐわない綺麗な黒のワンピースを着て立っていた。
「あれ? そうだっけ? ま、いいやとりあえずはいこれ!!」
アリスは紙袋を手渡した、中身は何枚もの札束だ。
「……」
サクはその紙袋をジッと見つめ、アリスを見返した。
「アリス血が付いてる」
「え? 嘘!?」
アリスはサクが指差した部分を見る、そこには確かに血のような物が付いていた。
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