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紫「言葉の意味そのものと受け取って結構よ。もう一度言うわ。彼は、この世界で治せないほどの傷を負っていたの。だから、幻想郷で凄腕の薬師に見てもらうべく彼を幻想郷へ落としたわ」
………………………………
焔真「紫、一つ聞いていいか?」
紫「えぇ、構わないわ」
焔真「暁は生きているのか?」
紫「えぇ、大丈夫よ」
そらそうだわなぁ、暁が死ぬわきゃないわ
焔真「アイツはいつもそうだよなぁ、アイツはなんで生きているのか不思議でしょうがないほどに凶運の持ち主だからな」
紫「あら、彼そんなに強運の持ち主なの?」
強運ね、そんなんですみゃいいけど
焔真「あぁアイツは、死の淵から蘇った男だからな」
紫「それは凄いわね」
紫はそれほど驚いてはいなかったむしろどこか懐かしむようにそして悲しそうにその言葉を言った。そして、
紫「そうだ、あなたも幻想郷に来ない?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
焔真「ハイ?」
紫「その言葉は了承と受け取るわね」
イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤヤイイヤイヤイヤイヤイヤ!!
焔真「まてまて、俺は驚いて『ハイ?』って聞き返したんだが」
紫「ああ、ごめんなさい。これ強制だから♪」
ハァ?
焔真「ふざけろ!!何でだ。何で俺も幻想郷に行かにゃならんのじゃ」
紫「だから、これは強制よ。人の話しを最後まで聞いてたのかしら?それに幻想郷を知られたからには……………………………ねぇ?」
焔真「え?いや、すいま………ってちっがぁーーーう!!!なぜだ?俺の意見は?俺の人権は?そして、なぜ俺に聞く?」
紫「世間一般的にはあるだろうけど、アナタは半分ないわよ。半妖だし。そして、なんとなく」
グッサァ(←何か鋭利な物が刺さる用な音
焔真「グハァ!傷をえぐる用な言い方するな!!俺は意外と真剣に悩んでいるんだぞ!」
紫「あぁ、準備が整ったから幻想郷へ落とすわね~」
え?無視?さっき言葉無視ですか?
クパァ(←スキマが開くような音
焔真「え?・・・・・うぅぅぅわぁぁぁぁ」
紫「これで、彼らの物語が始まるのね………………………………………セリア、アルト。アナタ達に会える日を楽しみにしているわね」
紫はスキマの中に入り幻想郷へと帰って行った。誰もいない路地裏の影から黒い物体が這い出てきた
???「ミツ…タ…ゲ…ソウ…イク」
そして、黒い物体はどこかにいなくなった
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