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暁「…………ぅ~ん、よく寝たぜ~」
………あれ?ここは?
目を覚ますと空ではなく、三途の川でもなく知らない天井(どれも同じように見えるが)だった
いきなりドアが開き、そこに兎の耳を着けた少女がいた。
年は多分、俺と同じかもしくは、一つ上か下かだろう
ウサミミ少女「あっ、起きたんですね。ちょっと師匠を呼んでくるのでそこで大人しくしててくださいね?」
暁「あ、あぁ。っていや違う!てか、あんた誰?それに、此処はどこだ?」
ウサミミ少女「えっ?あ、いや、あ、あのっ、えと………」
その少女は、俺のいくつかの問いに混乱した
暁「あ………いや、わりぃ」
俺は、すぐにその少女に謝った。そりゃ、いっぺんに聞かれたらわかんねーよな
ウサミミ少女「あの、すみません」
少女も俺と同じく謝った
「「………」」
沈黙した
多分、互いに謝ったせいだろうか
俺は沈黙を破ろうとし
暁「おい!!」
強い口調で言ってしまった
ウサミミ少女「わひゃはい!?」
やば、強くいいすぎたな
暁「あ、いや、すまない。え~と、あんた名前は?」
鈴仙「あ、私は、鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・イナバ)です」
自己紹介をしてくれた
暁「俺は、高峰 暁だ。それにしても、あんたの名前少し変だな」
鈴仙「ええ、でも、この名前は師匠からいただいたものなんです」
彼女は少し苦笑して言った
鈴仙「じゃぁ、師匠を呼んでくるのでそこで大人しくしててくださいね?」
と言って鈴仙は何処に行ってしまった
鈴仙視点
私は、高峰くんが起きたのを確認して師匠を呼びに行った
鈴仙「師匠ー、あの人が起きましたよ」
師匠が廊下を歩いているところを見つけ、私は師匠に高峰くんが起きたことを告げた
師匠「あら、そう。彼、起きたのね?それにしても、彼はすごいわね」
鈴仙「えっと、それは………どうゆう意味ですか?」
師匠が何を言いたいのか解らなかった
師匠「そうね~、あの応急処置をしなくても本当だったら死んでいたわ、もし生きていても、植物状態だったかもしれない」
鈴仙「もしかして、彼は妖怪ですか?」
師匠に聞いてみると、御師匠様はくすっと笑って
師匠「それは、違うわ。だって、彼は人間よ?それに、彼が妖怪だったら人間用の薬は効かないはずだもの」
鈴仙「確かに人間用の薬が彼に効きましたね」
彼は一体、何者なの?
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