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「そんな……じゃあこのチームはどうなるのさ。
折角、この前の草野球大会で優勝できるまでになったのに」
肩を震わせながら口を開いたのは、月島 徹(つきしま とおる)。
結成初期のメンバーで、チームに対する思い入れは彼が一番強いといっても過言ではない。
「ああそうだ、こんなことが許されるはずがない……タイタンズと直接話をしないと。」
「でもよ、あいつら現にここにいないんだ。
要するにスターライツを捨ててプロの二軍と契約を結んだってことじゃないのか?」
黒田 敏行(くろだ としゆき)。一番最後にチームに入った。だからという訳ではないが、あまり練習に来ない。
……そして今の発言のように、チームのムードを悪くすることもしばしばある。
「黒田、そんな言い方よせ。
だが書置き一つないのは異常だ……少なくとも隼人や空哉はスターライツの初期メンバーだ。
あいつらがチームを捨てるなんてことは考えたくない」
「輝……」
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