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第002話
あれから一週間が過ぎた。
チームの練習もうわの空、身が入らない日々が続いていた。
「一体、どうすればいいんだ……」
俺はどこに答えを求めていいか分からなくなって小声で呟いた。
だが、河川敷からは答えは帰ってこない。
この一週間掛けて得たモノはただの喪失感だけ。
俺はあの後、元チームメイトの家まで出向いたがそこに彼らはいなかった。
最後の手段としてタイタンズにメール、電話で問い合わせしたのだがろくに返事もこない。打つ手がなかった。
「クソッ……」
ランニングなんて止めて俺は河川敷に座り込んだ。
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