第002話

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河川敷に座ると先程まで考え事に夢中で気付かなかったのか、地元の小学生チームが試合をしていた。 試合は終盤、点差は6対0ビハインドの厳しい状況。 だが、後攻チームは諦めていなかった。 その光景がどこか昔の俺達と重なった。 「ここから反撃だ!」 「逆転すっから、お前は最後しめてくれよ!」 「がんばって輝!」 「お前のために撃つんじゃない。試合に勝つために撃つんだからな」 幼馴染の4人、徹、隼人、柚、空哉を思い出す。 あの時は結局勝てたんだっけな。 それと同じように後攻チームが粘りに粘って、初得点を入れた瞬間込み上げるものがあった。
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