第002話

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「やっぱ、あいつらじゃないとな」 1点入れて活気づいてる後攻チームを見てそれだけ言ってランニングに戻った。 その後いつものコースを走り、再び河川敷に戻ってきた。 もう夕方。流石に試合も終わって、グラウンドも綺麗に整備された後で誰も残ってはいない。 通り過ぎるひと気を感じ、そちらを見た。 「隼人……!」 確かにあれは隼人だ。 あの後ろ姿は忘れもしない。 毎日あいつに向かっていた俺が忘れる訳がない。 「おい隼人!」 だが彼は返事をしない。 少し歩いて彼は立ち止った。
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