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――
で、屋上。
何人か生徒は居たけど、あまり混んでいる訳でもなかったので、あたし達は適当に腰を下ろしてご飯を食べることにした。
「それで、今日はどうしたの?」
「うーん、何て言うか……そうだ、一つ聞いていい?」
「うん?」
「結衣と善ってさ、学校ではそんなにべったりしてる訳じゃないよね。二人でいる時はどうなの?」
見ている限り、一緒に勉強したりご飯食べたりはしてるけど、それ以外はそこまでべったり一緒にいる、という訳ではないと思う。
なら二人の時は?と尋ねるてみると、結衣は困ったように目を泳がせながらも、
「ふ、二人の時は……その、言ったらぎゅってしてくれたりとか……あとは膝枕、したり」
それだけ言って、真っ赤になって俯いてしまう。
ふ、ふぅん……なかなかに甘々だね。というか善もやっぱり二人だと結衣にデレデレになるんだ。そう考えると何だか可笑しい。でもじゃあ何で、銀はあんな普通なの!?友達と一緒じゃん!
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