新たなる行き方。

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「オレガいて、迷惑にならないダロウカ…?」 ここを出ても俺には行く先がない。 帰るべき所も、行きたい所もない。 「…お前がうちのになるって言うなら、ワシらは全力で仲間は守る」 「仲間、守る?」 「ああ。組のもんはどこの誰か分からん奴は確かに多いけど、組に入ったからには家族同然なんや」 「家族…」 俺に家族は居ない。 気がついた時には組織の中で訓練を受けているのが当たり前だった。 「家族…」 その言葉が、心に響いた。
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