新たなる行き方。

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だいぶ経ってから、関が帰って来た。 一人ではない。 「おお、着流しか!!中々様になっとるやないか」 俺の姿を見て関が言う。 「動きニクイ」 「ガハハ!せやろな!慣れんもんにはしんどいな。ほれ、買ってきた奴渡したれ」 関が、もう一人を小突いて促した。 「いてーなぁ。親父はバカ力なんやからもっと加減せぇや」 紙袋を俺に差し出しながら、少年が言った。 「こいつはワシの倅のカイトや」 「セガレ?」 俺の疑問に少年が答える。 「息子。SUN。my name is KAITO」 なるほど。 「木場セイジです」 差し出された紙袋を受け取りながら名乗った。 「親父の言葉は真似せんでええで。生粋の関西人なまりやから」 「まぁ、そーゆーわけで日本語はこいつに教わってくれ。その紙袋の中には何着か服が入ってるから着替えて来い」 「ワカッタ」 とりあえず、この窮屈な服から解放されたかった。
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