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ある日の事、現在の生活にも慣れて来て街へと一人で出かけられるようにもなった。
社会勉強をして来いと言う事と、働かざるもの食うべからずという諺があるようでアルバイトをすることになった。
そのバイト帰りの事だった。
家の近くの公園での事。
「離せや!!」
聞き覚えのある甲高い声。
公園の中を入り口付近から見渡すと、コトリが居た。
2人の男に腕を掴まれている。
「…?」
組関係の者だろうか?
カタギの人間には見えない。
「誰かっ!ゆーかいやー!!!」
コトリが再度叫んだ。
ゆーかいやー?
愉快や?
コトリが窮地に陥っているのかどうなのかあまり分からない。
助けに行くべきなのだろうか…
「人さらいー!!」
人さらい?
ゆーかいや…
誘拐や!?
気がつくと俺はコトリの前に飛び出していた。
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