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その日の夜、コトリが俺の部屋を訪れた。
「今ええか?」
俺は黙ってうなずく。
開いていた日本語テキストを閉じた。
風呂に入り、かわいらしいパジャマ姿のコトリが部屋に入って来てベッドに腰掛けた。
「今日あった事、いちいちおとんとかに言わなくていいで」
「…なぜ?」
「…別に、初めての事ちゃうし」
「今までにも何度も…?それまでハ、どうやって…」
「今日はたまたま護身用の催涙スプレーがなかっただけや」
足をブラブラさせて、ふて腐れたように言う。
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