121人が本棚に入れています
本棚に追加
「コレカラモそうやって行く気カ?」
俺の言葉にコトリは黙ってから、決然とした表情で言う。
「当たり前や。自分の身くらい自分で守らんとな」
とても、10歳の言葉とは思えない。
まぁ、俺自身その頃にはかなりの訓練をしていたが…
「それでな、自分に頼みがあるねん」
「…」
「自分や自分!!」
「自分自身の頼みゴトをナゼ俺に?」
「あー…めんどくさい奴やな!」
俺の返答にコトリはおさげの髪をプルプルさせる。
最初のコメントを投稿しよう!