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「コトリさんの関西弁講座や！心して聞け！！」
えらそうにふんぞり返って言う。
「関西圏ではな、相手の事を自分って言う事もあるんや。
もちろん自分自身の事も自分って言う事もあるねん」
「なぜ？」
「知らん！気付いたら使ってた！！」
「ややこしい」
「慣れるしかないな！」
黙りこむ俺を励ますようにコトリが言葉を継いだ。
「じゃぁ、しばらくうちが先生になったるから真似してみ？そしたら分かるようになるんちゃうか？」
「先生？」
「そう！」
きらきらした顔で言う。
「その代わり、うち…じゃなかった、自分に戦い方を教えて欲しいッス！」
「ソノ場合はコトリ自身の事？」
「せや！」
「言葉尻のッスっていうのハ？」
「自分の事を自分って言う人はだいたいこんなしゃべり方や！これは敬語を噛み砕いた言い方やから目上の人に対してもたいがい失礼にならへんで！」
そうして、俺はコトリからも関西弁などを学ぶ事になった。
代わりに、戦い方を教えると言う条件で。
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