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普通に生活できそうなくらい部屋の掃除と片付けが済む頃には、日も完全に暮れていた。
関とそのまま、晩御飯を食べてから関の家へと帰る。
すると、関の家でも晩御飯が待っていた。
「食うぞ」
「えっ」
先ほど食べたばかりで、まだ食べるのか?
「嫁が作ってくれた飯は、外食して来ても食うのが男や!」
そう言って関は先ほど食べたとは思えない勢いで晩御飯を食べ始める。
「無理はしなくてええよ?」
ヒヨリが笑いながら言う。
「外で食べてくる事があれば連絡してくれたらいいんやけど、この人そんなことしないから困るんよ」
「お前の飯を1日の終わりに食わんと、落ちつかへんのや。おかわり!」
さらにご飯をお代わりする関…
「すまない…俺、明日の朝に食べるから置いといてくれるか?」
目の前にしたご飯に申し訳ないが、食欲がわかない。
「若いのにふがいないな!」
そんなアンタの胃袋は異常だろ…
とは言わず、俺は部屋へと戻った。
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