プロローグ

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――ただ、唯一。 森の中心にある湖――楓縞湖(かえしまこ)だけは違っていた。 低い柵に囲まれた湖の真上には、枝が一本たりとも伸びていない。 というより、枝が水面を隠すのを嫌うかのように、不自然に曲がっていた。
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