プロローグ

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少しして、女性の静かな口調が響く。 「結局なんにも出なかったね。ちょっと残念かも……」 言いながら、淡く笑った。その様子に気づいた男は、いたずら気味に言葉を返す。 「とか言って、本当はうれしいんだろ? まぁ、お前の場合『噂の少女』が出たら大絶叫しそうだから正直助かったけどな」 「うぐっ……」 的を射た発言に女性は口ごもってしまった。
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