第一章

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今年、まだ風の冷たい月は、高校受験という人生初のいらん一大イベントに腹を立てつつ、親に無理矢理はいらされた学習塾に行っていた為もあり、案外軽く受かる事が出来た。 まぁ入った学校は普通の進学校で、特に気になる所もない。 あえて言うなら、なぜこのような森の中に造るのか、という事くらいだ。 まぁ折角の高校生だ。 青春の1ページでも作ってみようか、などと妄想に胸を膨らませ、学校へと足を運ぶのである。 初めての登校。 回りの視線を気にしつつ、自分の教室に進む。 えっと、俺のクラスは3組だったな。 案外楽に見つかり、教室に入る。 早く来過ぎたか? まだ3人程しか居ないようだ。 とりあえず、自分の席を探して座る事にする。 時計を見る。 6時52分。早いな。 教室内の2人は、同じ学校だったのか普通に話している。 もう1人は女子で、俺と同じように座り込んでいる。 話そうと思ったりはしたが、さすがに初対面の人相手に話す勇気等を俺は兼ね備えてなどいない。
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