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「なっ、なんで!?」
しかし迫って来たのは『サリエル』と一体の『ザイゴート』のみ。もう一体はそのまま子供に向かって行く。
「っ、くそっ、こっちに来いよっ！」
『ザイゴート』に向かって走り出した。『サリエル』のことを忘れている。
『サリエル』は体当たりの姿勢で迫る。
頭に血が上り過ぎだ。恐怖感から取り戻した冷静さで、自分を叱責する。
終わった。俺も、あの子も。
そう思った瞬間、目の前に閃光と爆発、耳には怒号と爆音が響く。
「ただの調査員がよくやった、って言ってやるよ」
目の前に立っていたのはゴッドイーター。『第一小隊』の『近距離型の旧型神機使い』、『坂神新羅〈サカガミシンラ〉』その人だった。
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