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回送を終え、『サリエル』に向き直る。
『サリエル』は数体の『ザイゴート』を連れて行動を行う習性がある。今は、二体。
『ザイゴート』は女体に巨大な目という、恐ろしい姿。その姿の生物を連れているだけで『サリエル』という存在に箔が付く。
すると『ザイゴート』が、その巨大な目からなる広い索敵域の中に何かを発見した。
『ザイゴート』が向かった先は、もともと高層ビル群があった場所。
折れて見る影もないビルのふもと、そこにいたのは子供だった。
「何だよこのデジャヴュはよ!?」
即座に判断。すぐに口を衝いてでる言葉を叫んだ。
『サリエル』共は気づいたようだが無視し、子供に向かって行く。
絶望している場合じゃない。
「俺にできる最善を噛ますっ!」
そう言い聞かせて前を見る。
一介の調査員とアラガミとの戦闘が始まった。
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