①ケモノを愛す者。    

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  ケモナーなどという常用名詞、いまさら語る必要は情報社会の御時世柄、無いとは思うものの、あらかじめ説明しておこう。 ケモナーとは、その体から毛皮を失ってしまった愚かな動物など恋愛対象に入るわけがないと主張し、むしろ狼や狐や猫などといった、いわゆるケモノに恋愛感情を抱く性的嗜好の者を差す言葉だ。言っちゃえばちょっとした、かなりの変態だ。 ここで注意してほしいのは、狼や狐や猫の実物と性交渉を望もうとするのはケモナーではない、ということだ。もちろん偶発するケースはあるが、そういった方々はケモナーではなく獣姦好きと呼ばれ、ちゃんとズーフィリアという名前を持っている。  分かったでフィリアか?  では話を進めるでフィリアよ! ━◆━◆━◆━◆━
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