②面白半分の呪源。    

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   ━◆━◆━◆━ 付き合うならばケモノな女の子と付き合いたい、と常日頃から周りに、特に僕に向けて呟いていた彼であるが、事の始まりと言えば、そんな彼が急に何だか気味の悪いことを言ってきたのが発端であった。  「こっくりさんってまさか」と。 僕が事情を飲み込めずに、もっていたフリップとペンを渡したところ、彼はそのフリップに何やらキュッキュと文字を書いて返してきた。他人から借りたものに落書きするような奴だとは思わなかった……。  [ 狐狗狸さん ] ペンを渡したのが僕とはいえ、フリップに油性ペンを使う彼の行為はまさに鬼畜の所業と言ってしかるべきだろう。  
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