0章:深夜の学校と彼女降臨の儀式

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   ━◆━◆━◆━ こんな深夜に学校中のたった1つだけ、この教室だけ明かりがついているという状況はもちろん、この学校には現在僕たちしかいないということに他ならない。 さほど大きな組織とも言えないこの場所が警備員を侍らせているような手厚い用心をする筈もなく、この状態まで事を運ぶのがさほど難いことではないことくらい、わざわざ話さずとも分かって貰えるであろう。 そもそも、言うほど悪いことをしているつもりも無いし、語るに値するほど学校に忍び込むプロセスが大事なわけでもない。 そんなことよりも目の前でせっせと机を並べ替える僕の友達が、正にしようとしていることが、多少大事な話になる。  
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